お墓を持たない永代供養が東京で流行りつつある

大都会で好まれるシンプルなお葬式

簡素化の傾向にあるお葬式の中でも、とりわけシンプルさを極めた葬儀の形態として直葬があります。通夜や葬儀などの儀礼的なことを一切省略し、火葬だけで死者を送る方法です。病院などで死亡が確認された場所から遺体を火葬場へ直接運び、死後24時間が経過した後に荼毘にふして忌うというだけのお葬式になります。火葬場へ行くのは近親者のみか、あるいは少人数にとどめ、所要時間もおよそ2時間くらいです。

こうした簡便さが人気の秘密で、東京では直葬が全体の2割となっています。いかにシンプルなお葬式とはいえ、いざとなったときには困ることもあります。医師により死亡が確認された後、火葬にいたるまでに最低限やらなければならないことは、近親者にまず死亡を一報し、遺体の安置場所を決めることが必要です。そして、最寄の火葬場に予約をして、搬送者を手配し、直葬の案内の通知をして遺体を納棺します。

また、骨壷の用意をする必要があります。ここで問題になるのが、遺体の安置所です。死後24時間経過しないと火葬してはならないという法律がありますので、一番理想的なのは自宅に遺体を搬送して安置します。何らかの事情で自宅で遺体を安置できない場合には、それに変わる安置所を探すことが必要です。

火葬場の中には一定の時間、安置を受け付けている施設もありますし、都内には安置所を提供している業者もあります。しかし、近年、こうした安置所がいっぱいで行き場に困るという問題も発生しているので、生前から情報収集に努めておくことも大事です。

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