お墓を持たない永代供養が東京で流行りつつある

自分の葬儀を生前予約する

音楽の主流がCDからデジタルデータに変わったなど、時代が変わると生活習慣が大きく変化します。それは葬儀でも同じで、昔の日本は生きているうちに葬儀や墓の話をするのは縁起が悪いと嫌われていました。しかし高齢者社会になって、元気な高齢者がたくさんいる現代では、自分の葬儀を生きているうちに予約してカスタマイズする生前予約が注目されています。生前予約を希望する人は、健康な時に内容や費用を決めて親族に迷惑をかけたくないと考えています。

生前予約という概念が誕生したのは、1990年代です。欧米では広く行われましたが、当時の日本は地域や会社などが葬儀に深く関わっていたので自分で決めることができず浸透しませんでした。しかし事前の契約とは違うなど、不透明な運営によってトラブルが相次いだことで、死後にきちんと弔ってもらえるか不安に感じる人が増えました。NPOや葬儀会社の中では、そのような不安を払拭するために、生前予約で伝えた内容が実行されたかを立ち会う契約をしています。

家族がいる人は生前予約を契約する時に同席してもらうことで、予定外の演出を防ぐことができます。互助会では費用を積み立てておき、それを利用できるシステムがあります。自分でお金を用意する場合は、その機関が破綻しないかを経営状態から判断する必要があり、積立金で十分にまかなえない時は家族から支援してもらいます。契約では遺品の整理や遺言の管理まで依頼することもあります。

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